[書評]確かな力が身につくPython「超」入門

[書評]確かな力が身につくPython「超」入門

Clock Icon2017.07.07

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はじめに

最近、Python始めました。
せっかくなので本を買って勉強しようと思い立ち、購入した本がコチラ。

確かな力が身につくPython「超」入門
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と、いうことで今回はこの本についてご紹介いたします。

本書の内容について

Python初学者向けというよりプログラミング初学者向けともいえる内容です。

Chapter1 イントロダクション

PCへのPythonインストール等、Pythonが実行環境の構築手順を説明されています。
ブラウザでの開発環境&Atomエディタの紹介
画像付き(Windows/Mac両方)なので親切です。

Chapter2 Pythonプログラミングをはじめよう

算術演算子・比較演算子・変数・データ型といったプログラミングの基礎的なことについての説明。
プログラミング経験があれば流し読みするだけでもよさそうです。

Chapter3 プログラミングの基本編 仕組みを使おう

if文、loop文、関数、エラー&例外処理についての説明章です。
こちらも経験があれば難なく読めますが、一応手を動かして書いてみてもよいと思います。

Chapter4 プログラミングの応用編 効率的に作ろう

クラス・継承というオブジェクト指向なところの説明となります。
また、紹介されているライブラリ自体はほんの一部ですが、標準ライブラリの説明もされています。
このあたりからプログラミングの初心者には辛なってくるのではないかなと思いました。
著者も述べている通り、最初のうちは継承については理解できなくても問題はないと思いますのでご安心ください。

Chapter5 プログラムからファイルを読み書き

タイトルの通り、Pythonでファイルを読み書きする方法について説明されております。
Javaだとちょっと面倒(というより分かりにくい)なファイル入出力が簡単にできるとあって、個人的にはこの章でPythonにちょっと感動です。

Chapter6 さまざまな機能を取り込もう

外部ライブラリを使って画像を処理したり、WebAPIからデータを取得したりする方法について書かれています。
また、外部ライブラリモジュールを作る方法についてです。
ここも初心者にはちょっと辛そうですが、外部ライブラリ使ってこんなことできるんだくらいの理解でよいと思います。

Chapter7 アプリケーションを作ろう

GUIアプリケーションを作ってみよう的な章です。
GUIアプリケーションの作り方の紹介と、実際にQRコード生成アプリの作り方を手を動かしながら学べます。
本章の最後のコラムが本書を通して著者が一番伝えたかった事なんだろうなと私は思いました。

(上略)
プログラミングには独自の概念がいくつもあり、プログラミング言語によって思想も違います。これらを一度ですべてスムーズに理解できる人は少ないでしょう。さらに、プログラミング言語は日々進化していきます。プログラミング言語のバージョンが上がっていき、便利になる一方で、そのぶん複雑になっているのです。筆者もわからないことによくぶつかっていましたし、まだまだ学ぶこともたくさんあります。そんな奥が深い、底の見えないプログラミングですから、すべてを理解できないのは当たり前であると考えて、できるところを進めながら、少しずつでもプログラミングを続けて欲しいなと思っています。
(下略)

本書P.280より引用

おわりに

タイトルに偽りなく「超」入門的な内容でした。
多分、他の言語でプログラミング経験者の方なら特に前半はサクッと読めると思うので、物足りないかなと思います。
逆に全くのプログラミング未経験の型だと後半(6,7章あたり)はちょっときついのではないかとも思ったりしました。
とはいえ、解説もありますし、とりあえず本の通りに手を動かしながらやってみればついていけなくなるということはないでしょう。
「プログラミング未経験でプログラムやってみたいけど、何からやればいいのか分からない」という方にはおすすめです。

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